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孫を注意する時、どのように叱ればいいですか?

孫にとってジェスチャーは怖いもの

会話をすることを身振り手振りと表現することがありますが、これはコミュニケーションが当然となっている大人であれば、身振り手振りを理解できるので話が成立するという意味でもあります。

なので、身振り手振りは孫には通用しないと思っておきましょう。
孫の叱り方で失敗してしまうものに、あれ、これに関するジェスチャーがあります。
例えば、「まだあれ(おもちゃ)をおもちゃ箱にしまっていないのか?」という叱り方がありますが、子どもというのは出したものをしまうのが好きではありません。
遊びが終わってしまうようで悲しい気持ちになってしまうからです。
その際に指でそのことを示されてしまうと、そのジェスチャーが見えた瞬間につまらないことが起きると考えるようにもなります。

これでは、自分の祖父母は怖い人、嫌な人と覚えられてしまうので注意しましょう。

このような場合、「おもちゃにみんなを戻してあげないの?」と言ってみると、下手に身振り手振りで伝えようとするより上手くおもちゃを片付けてくれるようになります。
みんなというのは比喩表現です。
実際に生きているように、また戻してあげないと寒いところに置きっぱなしになってしまう・・・ということを連想させ、子どもの感性を豊かなものへと変えていってあげるのです。

ジェスチャーの場合、このような思いが完全に省略されているため、効率的ではあるのですが、どこかで人心を失ってしまっている人の行為にもなるのです。
また、威圧的な人に多いのですが、拳を握る動作は孫にとっては恐怖以外のなにものでもありません。
最近では、親であってもそのような行動を取らないことが多く、母親がそのようなジェスチャーと取る際は、攻撃的になってしまう、説教が長くなってしまうことを意味していますので、孫との関係が急激に悪化しやすくなります。

ついついカッとなってしまう人ほど、やんわりとした表現で孫と接することを覚えましょう。
好かれることで、そのような気持ちになっていた自分のほうが子どもであったと理解できるようになります。
孫は良く成長する特性を持っていますが、それと同じだけ老人側も成長する部分はあります。
お互いにそのことを理解できたほうが、お互いの関係も密度の高いものとなるでしょう。

NGワードを知っておく

ついつい使ってしまうNGワードについても知っておきましょう。

「~だからダメ!」とか、「コラ!」というのは使ってはいけないNGワードです。
自分の孫は「他の子どもと比べてすぐに動かないからダメ!」というふうに、他の子どもと比較するのも良くありません。
子どもは感受性が強いので、親や祖父母に怒られる過ぎると「自分は不要?」と考えるようになりますし、人と接するのを嫌がるようにもなってしまいます。